西からやってきた天皇 昔々、神が天上界より南九州の火山帯高原に降り立った。その子孫である神武天皇が、日向の地から東進を開始した。このとき、山が多い陸路より、海路が活用された。 日本書紀や古事記では上記のように書かれている。おそらくは“米作農業知識人”を中核とし、九州北部から支配地を拡張したと思われる弥生人が、瀬戸内を中心に広がっていた“やまと国”を長い年月をかけて吸収合併し、今の奈良県に“大和朝廷”と称した政府を立ち上げたと思われる。 なぜ地図上では近いはずの四国の南側に沿ってではなく、瀬戸内を経由して紀 ...