普通にサラリーマンをしていると閉塞感を感じることがある。特に日本は閉塞感を感じることが多いと思う。ただぼんやりと座っているだけで1日が終わってしまう。
その閉塞感は、国が悪いわけではなく、マスコミが悪いわけではなく、教育が悪いわけはなく、社会が悪いわけでもない。閉塞感を感じるのは自分のせいだ。閉塞感は仕事や勉強を駆動する力にはならない。閉塞感がたくさんあったからといってお金にはならないし、明日のご飯にもならない。とにかく現実に直面することが大切だ。
情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方は、読者がキャリアでどのように成功するかのアドバイスを提供し、情熱をどのように使うかについて正しく選択する上での助けになる。後ろ向きにぶつぶつと愚痴をこぼすのではなく、いかに前向きに精神的・技術的な成長を続けるかを記したエッセイ集となっている。
一番の下手くそでいよう
伝説のジャズギタリスト、Pat Methenyが若いミュージシャンたちにアドバイスするときの決り文句。「どんなバンドで演じるときも、一番下手なプレーヤーでいろ」
「第1章 市場を選ぶ」より
一番下手くそというのは、いつも自分より優れた人たちと一緒に演奏するという意味だ。これはどういう訳か自分が賢くなる結果になる。以前の自分より、難しい問題をますます創造的なソリューションで解決できるようになる。そして、その機会は与えられるものではなく、自分からつかむもの。そして、教えてもらえることを待つのではなく、自分から聞くのが絶対に良い。
親のいうことを聞くな
仕事に対する親の見方と一致しないと思われるキャリア選択要因はまだある。それは転職は悪いことじゃない(しかも、むしろ好ましいことが多い)という考え方だ。
「第1章 市場を選ぶ」より
最近の若い人はそこまで思い込んでいる人はいないと思うが、1つの会社で定年まで働くということは過去の話となっている。昔は献身的と見なされたが、今では「頭が固まった人」ということで不利に働く。
僕が採用する側だったとしたら、1つのやり方しか知らない人よりかは、色々な環境でたくさんの成功と失敗を経験してきた人を採用する。
師匠になる
本当の意味で何かを習得しようと思ったら、誰かに教えてみることをお勧めする。自分の理解をはっきした形にする一番いい方法は、自分の言葉を使って、ほかの人にもわかるように説明することだ。
「第2章 製品に投資する」より
情報を隠すことで自分の保身にはしっているか分からないけど、働いていると情報を隠す人が多い。そういう人は人に教えていないから何だかんだ理解していないし、弟子のような人もいない。
誰かと師弟関係にあるということは、互いに献身的な気持ちがあるということ。そういうネットワークは、難しい問題の解決策や仕事を探す時に大きな力となる。少なくとも僕は大きな力になって助けられた。
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情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方は、IT業界に身を置く人たちに読んでほしいが、それに限らずあらゆる職種から学生、主婦、その他の人たちにとっても何気なく過ごしている日頃の生活を違う色に見せ、1日1日を輝かしい時間に帰る力を持っている。