読書ノート

3フィート6インチ・ゲージ採用についてのノート

1872年に創業した日本の鉄道は3フィート6インチ・ゲージを採用したが、それがどのような過程で決定されたかについては不明な点が多い。

そこで筆者である青木栄一が、大隈重信と井上勝の回顧談と「日本鉄道史」上篇の記述、お雇い外交人技術者トレヴィシックによる見解を参照し、1870年前後に急速に盛り上がってきた軽便鉄道論(狭軌鉄道論)について検討し、3フィート6インチ・ゲージ採用についてのノート (文化情報学:駿河台大学文化情報学部紀要 9巻 1号 pp.29-39 2002-06)にまとめている。

大隈重信の晩年の回顧録

はじめは「ゲージ」の意味が分からなかったが、モレルというイギリス人技師の話を聞いてゲージを理解した。イギリスの提案では、日本は貧乏国だから、建設費の安い狭軌で良いだろうと思い、3フィート6インチ・ゲージに決定した。

当時の国鉄は狭軌のままで輸送力の強化をすすめる政策を決定していたが、鉄道関係者の間では広軌の有利さが力説されて、帝国鉄道協会会誌誌上で論争が行われて、社会的な話題にもなった。

とはいえ、イギリスは、日本政府に相談すること無く軌幅を3フィート6インチに決定し、これを基本として諸材料の発注を始めた。

大隈重信・井上勝の回顧談と日本鉄道史、トレヴィシックの見解を参照した結果、著者は、イギリスは、植民地と同じ3フィート6インチ・ゲージの採用を決定し、この決定を大隈重信と伊藤博文などの政府関係者がモレルなどのイギリス人技術者から説明を受けて、その意義を理解し、承認した、というのが最もありうる過程だ、と結論づけている。

この3フィート6インチは、インドに於いて将来の全ての鉄道をメーター・ゲージで建設することが相対的に有利であると結論したイギリス本国とインドで当時行われた論争の影響を受けている、らしい。

当時の日本は明治初年という時点で、日本のその後の経済的発展を誰も予想できなかった。そもそも、先進国の仲間入りをした明治末期(1910年前後)に、蒸気機関車の性能向上によって欧米の先進国でようやく4フィート8インチ半ゲージを活かすことのできるレベルになったくらいである。日本の鉄道のゲージ幅を4フィート8インチ半標準ゲージに替えようという「広軌改築論」も、鉄道技術に関わる環境の変化に応じて具体的な形を取り、鉄道政策の中に組み込まれたと思われる。

そして何より、この論文の半分くらいは引用である。。日本語は一文がくどいし長いし何書いてあるか分かりにくい。内容が合っているかどうかは鉄道の専門家じゃないので分からないけど、こんな文章を大学の名を使って世の中に披露しようと思ったなっていうのが感想。

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