安倍晋三やビル・ゲイツ、僕だって同じ人間なので1日は24時間しかない。その限られた時間の中でビジネス書を読んだりしないといけないけど、他にも趣味の読書や友達との飲み会、もちろん仕事だってしないといけない。世の中には「読みたい本はたくさんあるけど、忙しくて読めない」状態の人は多いと思う。
人生を変える速読法「GSR」は、ジェネラティブ・スピード・リーディング(GSR)という手法を身につけることで、300ページある本を目的に合わせて10〜30分で読める、というもの。実践もしてみたけど、僕は普通に読むでいいかな。
ジェネラティブ・スピード・リーディング(GSR)
- 基本姿勢を取り、静まりを感じる
椅子に座り、背筋を軽く伸し、手は太ももの上。腕は組まずに、目を閉じ、肩の力を抜き、深呼吸してリラックスする。自分自身の注意が内側に向くのを感じ、静まりを感じる。その後、思考から呼吸に意識をシフトし、垂直軸を通して呼吸して、ポジティブな記憶をイメージし、中心を感じる。こうして「ジェネラティブ」状態に入る。 - 理解したい情報を手に入れるセンサーを設定する
本を開く前に「この本から何を得たいか?」を明確にする。史記を読んでみたいなと思ったらどうするんだろう...。 - 「速読脳」にアップデートする
「読書と言えば音読である」とか「1文字ずつ読まなければならない」とか「全て理解しないといけない」といった古い考えを手放し、自分の処理速度を上げる。 - 本を読み始める
まず、プロローグと著者プロフィールを見て、あとは本当にパラパラとめくりながら、目についたところを覚える。そして、目についたところだけを10〜30分かけて読む。 - 五感を使ったアウトプットをする
読んだ後は、友達に共有したり、ノートに書いたり、テキストファイルにまとめたりして学んだことをアウトプットする。こうすることで知識が定着する。この部分だけは良いと思う。
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自分が欲しい情報がない、興味がない、と判断した場合は読むことをやめるてください
本書で一文だけ良いことが書いてあったけど、上の文章がそれ。一生懸命働いたお金から1,000〜2,000円を貯金して本を買ったんだから、多少面白くなくても最後まで読まないと損をしたと思う、と感じる気持ちは本当に理解できる。しかし、もっと面白い本や役に立つ本はたくさんあるのに、クソみたいな文章で書かれた本に時間を割くのは人生を損していると思う。
もし、クソな本にあたって「マジで読めない」と感じたら思い切って本を読まない、と判断する勇気を持って欲しい。
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いつも3時間くらいかけて読んでいた本が30分で読めると人生特することしかないが、本書ははっきり言って胡散臭い。途中謎の占いとかあって面白かったけど。。
実践してみたけど、GSRでは「本を読んだ」とは言えないかな。これなら3時間ほど時間を作って本を全部読む方が良いと思う。
確かに、目次を見てアタリをつけて本を読んでいる人はいるけど、それは、読む本の分野のスペシャリストで、相当な知識を持っている人がやっている。変にこれを鵜呑みにして、会計の知識がないのに会計の本をとかをGSRで読むのは後々恥をかくことになると思う。
あらゆる分野で知識不足の僕には向いていないと思ったし、そして何よりこの本は胡散臭すぎる。